結婚式のスピーチを頼まれることがあるでしょう。
たいていの人は頭を悩ませます。
簡単な解決法があります。一撃で解決です。
それは断固として断わることです。スピーチはその場の空気を読みながら、その場に応じて臨機応変に内容を変えていく必要があります。プロでもむずかしい。緊張した雰囲気の中で、素人が出来るわけがありません。「母親が急に妊娠した。5つ子らしい。」「父親の飼っているクワガタが脱皮しない。」など、言い訳を駆使して断わりましょう。
それでもダメな場合(これは深刻です。)
あなたが上司の場合
スピーチの後、深刻なダメージがあなたに襲い掛かります。次の日から部下にものが頼めなくなります。最小限に押さえるには、決して会場のみんなを笑わそうとギャグを言わないことです。棒読みでもいいので、紙に書いてそれを音読してください。かっこ悪いですが、被害は最小限に収まります。ただ、面白くないスピーチだったと言う印象だけで、その後の生活に支障をきたすことは無いでしょう。
「俺のスピーチ、どうだった?」など、自分で周りが触れたくないことを蒸し返すことだけはやめましょう。(ダメに決まっているのです。)
あなたが友人の場合
その後の関係においては、友人夫婦が主導権を握ることを覚悟してください。もうあなたは偉そうなことは言えません。この日の食事は人のものまで食べ元を取っておきましょう。ただ一つだけ、あなたの被害を少なくする方法があります。恥は掻き捨て、心にもありませんが、スピーチの前に悲しいことをたくさん思い出しながら、ガンガンビールを飲み、
「私は、うれしい・・・。」と絶句しながら泣くことです。これは主に新婦の友人の代表の技ですが、新郎の友人代表としても使えます。「乾杯」を絶唱するのもいいでしょう。ただの音痴ということで被害は最小限です。
あなたが仲人の場合
本屋に行って、マニュアルどおりにあらかじめ原稿を書き、それを棒読みしましょう。感動的なスピーチにしようなどととんでもない事を考えると、話が長くなりすぎて、悲惨な結果を生みます。私は、30分以上のあいさつを聞いたことがあります。話が終わった頃には、わたしの大好きな茶碗蒸しがプリンのように冷えていました。栓を開けたビールは、麦茶になっていました。
1分以内を目指しましょう。(大きな拍手がもらえます。)
他にもスピーチで困ったことがあったら、私に相談してください。