結婚式披露宴で、忘れられない出来事の数々が・・・。
友人の披露宴は、某有名ホテル。
私は、出てくる料理に胸を躍らせていました。この日は、出し物などもなく、余裕でした。(Mは真面目なので、多分私に出し物をさせたくなかったのでしょう。私は、友人代表挨拶で、友人のことを正直に話しすぎたところ、友人席はバカ受けでよかったのですが、親族を凍らせたことがあります。)
足早に向かっていると、ホテルのエントランス付近で、頭がつるつるで、真っ白いスーツの男がうろうろしています。いかにもやばそうです。
眼を合わさないように、エントランスに走るように向かいました。
「君!ちょっと!」
なんと後ろから私に話しかけてきたのです。
「・・・。」聞こえない振りをして、ホテルに入りました。
背中に殺気を感じ、発砲されるのではと、ビクビクしましたが、無事でした。
ほっとして、会場の前で友人と落ち合い、バカ話をしていました。
すると、なんと白いスーツの男が記帳をしています。私はMの交友関係の広さに度肝を抜かれました。そして、彼を見直しました。私の周りは何て平凡なんでしょう。
ところが、
「おーい、S!」白いスーツの男が私の方を見て一オクターブ高い声で叫びました。ホールに響き渡りました。
良く見ると、Aです。
「お、お前、そのスーツ、どこで買ったんか?」私の第一声です。
どこから見ても、完全無欠の○くざです。
「んーーー?。青山。」ほ、本当でしょうか?紳士服の量販店に真っ白いスーツが売っているのでしょうか?また、買うほうも買うほうです。(つるつるで、ちょび髭を生やした彼は中学校の教師ですが、良く解釈してもいんちき詐欺師です。)
「いやあ、まいった。ホテルの者がなかなかわしを中に入れてくれんのじゃ!」
彼を最期まで中に入れなかったら、このホテルのセキュリティは万全でした。