戸を開けると、右側で女の子2人が髪を洗っていました。
私と2人は目が合いました。
何だか2人は目を見開いています。
・・・・・
「
キャーーーーーーーーーーーーーーア!」
2人の声は見事に響き渡りました。
「す、すいません。」
恥ずかしさのあまり、目から火が出ました。
タオルで前を隠したまま、脱衣所に戻りました。
ハアハア・・・。
いっ一体、どうなってるんだ!
慌ててパンツを着て、浴衣を身に付け、転がるようにして内湯を出ました。
どっどうしよう。
「のぞかれた!」と女の子2人があのオヤジに訴えたら、私の人生も・・・。
もうこんな旅館一刻も早く出たい。
部屋に戻っても、家族全員ぐっすりとお眠りになっています。
私は興奮したまま、一夜を過ごしました。
朝食では、準備にやって来たオヤジには何も言われませんでした。
ほっ・・・。
しかし、このままでは針のむしろです。
もう一泊しなくてはなりません。
もしかしたら、また女の子達と出会うかもしれません。
旅館を出る時、お金を清算していると、何だかオヤジがニタニタしています。
知っているのか、いないのか、人の心をもてあそんでいます。
女の子達は・・・、オヤジは・・・、
その時何があったのでしょう?